先日Twitterで、「長考派なのでいつも時間に追われています」と相談をいただきました。
こちらの質問へ回答します。
結論として、以下2点を行うと早い人は1年ぐらいでは時間に追われる悩みを解消できると思いますので、順に解説します。
1.残り時間は気にせず、足りなくなろうが負けようが心ゆくまで考える。
2.秒読み30秒や10秒の対局もトレーニングに取り入れる。
1については、とにかく考える事で蓄積になります。また経験が増えると、徐々に省略の仕方が分かってきます。
これは僕の体験に基づいています。
僕も以前は長考派でした。沖縄県の大会は持ち時間が10分、秒読みが30秒。序盤の定跡範囲で大半の時間を使い、中盤早くに持ち時間がなくなる事が多かったですね。最初の内は僕もそれが悩みで、どうにかならないかと困っていました。
しかし気づいたのは、
1.無理に読みを省略すると気持ちがスッキリしなかったり、かえって悪い手を指してしまう。
2.その対局で違う変化になり役に立たなくても、後で思考が活きる事も多い。
3.いつも持ち時間がなくなる事で秒読みの経験が多くなり、秒読みに自信がつく。
ということで、学びになったり秒読みが得意になるメリットもあり、別に悪い事ではないなと後になって感じました。
2について、これを取り入れて1年後ぐらいだったか、僕は完全に時間に関する悩みがなくなりました。
秒読みで対局をすると、決断に慣れる良い訓練となります。
僕の場合は、将棋ウォーズの10秒将棋がその良いトレーニングとなりました。長考派なので最初の内はもちろんひどい手を指すことも、もっと時間が欲しいと感じる事もたくさんありました。
しかし、1日3局を続けていると、次第に10秒でも自分の実力を発揮して良い対局ができるようになりました。
そして驚いたのが、大会の10分30秒や持ち時間のない対局をする際も、以前は悩んでいた局面でも決断が早くなったのです。
持ち時間の少ない対局で量が増えると、今までより強くなりやすいという実感もありました。
これについてはまた別の機会にお話ししようと思います。
という事で、長考派であることは悪い事ではないのでどんどん考えましょう。
その上で、並行して秒読みの訓練も行うと、決断が早くなります。
いつも時間がなくて悩んでいる方は、ぜひお試し下さい。
ご質問やご相談などもお気軽にお声がけ下さい。
本日月曜日は教室の日です。ご来席お待ちしています。
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